現代の新たな男女関係「パパ活」を題材に、
社会派ドラマの名匠・野島伸司が描くスキャンダラスなラブストーリー。
25歳の年齢差を超えた禁断の恋の行方は?

ついにお互いの恋心に気づき、一夜を共にした航と杏里。しかし、友人達からはパパ活ではなく、単なる不倫ではないかと言われてしまう。一方、航と杏里の関係性の変化を知った菜摘は、ルール違反だと杏里に詰め寄る。菜摘の強く激しい感情に触れた杏里は傷つき、どうしたらいいかわからなくなる。そんな中、杏里に振られた実は、芳樹から航に関する重大な秘密を打ち明けられた…。
菜摘の涙の告白を聞いて同情をした杏里は、思春期の娘の悪い面を見せることで航の幻想を壊そうとしたが、航の傷ついた顔を見て、自分も航の事を実際の父親として見ていたのか…と思い悩んでしまう。このことが原因で杏里は航から部屋を追い出されてしまう。一方、航もまた、菜摘から芳樹との肉体関係を聞かされ、杏里に翻弄されながら、自分と静かに向き合っていたのだった…。
航の亡くなった実の娘の身代わりとして航に接することを決意した杏里。ある日、部屋で一人で過ごしていると、航の妻・菜摘がやってくる。航が離婚を切り出した為、興信所を雇って航の身辺調査をしたところ、杏里の存在を知り確かめにきたのだ。慌てて、亡くなった娘と同じ誕生日で気にかけてもらっているだけで恋愛関係ではないと無理がある弁解する杏里に、菜摘は驚くべき告白をする。それを聞いた杏里は…。
たった一人のパパとして、航は杏里のことを自分の仕事部屋に住まわせる。2人は公園で航お手製のサンドイッチを仲良く食べたりして、本物の親子のような時間を過ごす。杏里の誕生日プレゼントを買いにジュエリーショップに出向いた2人は、そこで、年配の男と買い物に来ていた美月と出会う。美月が航に挨拶をすると、航は逃げるように店を出て行ってしまった。そんな航を見て、杏里は航の付いている嘘に気づく。
航の部屋に一人で泊まり、久しぶりに安眠することができた杏里。翌朝、大学の講義に出ると新しい先生として航が現れる。先生だという事を知った杏里は、パパ活が学校にバレたら…と焦る。しかし航から、たまたまホテルのロビーに居合わせ、自暴自棄の杏里を放っておけず部屋を貸したと聞き、荷物をとったら出て行くと約束する。そんな航は、親友の芳樹からただならぬ忠告を受ける。
母親に新たな恋人ができ、家を追い出された杏里は、ネットカフェで寝泊まりしながら大学に通っている。家を借りるお金もなく途方にくれていると、体の関係なしのデートだけで金銭援助をしてもらえる男女交際「パパ活」を紹介される。最初は消極的な態度を示す杏里だが、背に腹はかえられず「パパ活」を始める。ある日、待ち合わせのホテルのロビーで待っているとそこに現れたのは、どこか寂しげな雰囲気を持つ航だった…。